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2008年 02月 20日

エンケルでパティーナ

昨日はgrafのSさんに誘われて 建築家 中村好文さんの講演会へ
好文さんは かの吉村順三事務所に勤務し、家具製作等に携わり、現在ではTVや雑誌に引っ張りだこの人気建築家です。

講演会では好文さんが設計されたローテク&セルフビルドの別荘をスライドで紹介してくださり
冗談交じりにわかりやすい言葉で話してくれるのがうれしい。

「建物が働いてる形」をデザインにしてる話をされたときには 一人ウンウンと頷きっぱなし。
好文さんの住宅は何気ない感じだけど随所に遊び心があり、生活をよく観察しているところが素晴らしい。なんとも気持ちがホンワカしてくるのです。

講演会の最後に客席から「中村さんの住宅設計を一言で表すとなんですか?」という難題に対し 好文さんが言った言葉
「エンケルでパティーナ」 とおっしゃられました。
パティーナは経年変化とか使い込まれていくうちに美しさが増していくものという意味
エンケルは スウェーデンの言葉で 「普通で美しい」「丁度いい」という意味だそうです。
この「普通で・・・」ってところが難しいんですけどね
しかし住宅は本来こうあるべきだと私も思うのです。
「エンケル」いい言葉です。これから使っちゃおう(笑)
昨日は本当にいい話が聴けて気持ちもほんわかしたのでした。 
Sさん誘ってくれてありがとう。

エンケルでパティーナ_f0136906_12244866.jpg


好文さんの著書 読みやすくて 中に描かれてる好文さんのスケッチ見るだけでも楽しいですよ。

by f-daisaku118 | 2008-02-20 12:25


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